リングポンプのよくあるご質問
こちらでは、皆様より『アクアテック』にお寄せいただく代表的なご質問にお答えしております。
リングポンプについてご不明な点がございましたら、どうぞご参考にしてください。
質問内容一覧
- 普通のチューブポンプとリングポンプの違いは何ですか?
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リングポンプは、従来のチューブポンプ(ローラーポンプ)のチューブ寿命を延ばすことを目的として、 当社が開発したポンプです。詳しくは、下記のリンクをご覧ください。
- チューブについて
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リングポンプでは、液体が通るチューブが重要な部品で、使用する液体に適したチューブを選択する 必要があります。適していないチューブを使うと、液体によりチューブが侵されチューブ寿命に影響したり、 チューブの成分が液体に溶出することにより液体の成分が変化してしまい、問題が発生する恐れがあります。 使用液体を提供していただければ、当社で各種チューブを使って接液性の試験を実施し、その結果に基づいて チューブの選定を行うこともできますのでお申し付けください。
当社のリングポンプで使用している主なチューブは、下記の通りです。
液体によってはこれ以外のチューブも使用できますので、当社にご相談ください。メーカー 品番 材質 サンゴバン
株式会社ファーメド
BPT熱可塑性
エラストマー
系バーシロン
F-5500-A
(旧フルラン)フッ素系
エラストマータイゴン
A-60-F
(旧ノルプレン)熱可塑性
エラストマー系SWFT
(諏訪工場
製造品)熱可塑性
エラストマー
系株式会社
三ツ星トランス
マスター
TM-15オレフィン系 ーーー シリコーン
チューブシリコーン
ゴム
- リングポンプの脈動について教えてください。(吐出量について)
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吐出流の流れ(流速)が一定ではなく、周期的に増減することを 「流れが脈動している」あるいは「脈流」と言います。
リングポンプは、その構造上、吐出流の脈動が発生します。
リングポンプは、偏心ローターが回転しチューブの圧迫点が移動する ことによって流体を吐出しますが、圧迫点3→圧迫点1の間は、 圧迫点が吐出側から吸入側に移動するので流体の吐出が途切れます。 また圧迫点3では、偏心ローターの移動によりチューブの圧迫が なくなり、チューブが広がり内圧が低下しますので、吐出側の 圧力により流体が吐出側から少し逆流します。 このように、一般的なリングポンプでは、偏心ローターの1回転に1回の周期で吐出量がマイナスになる(逆流する)脈動が発生します。RP-2SシリーズやRP-2GⅡシリーズのように、圧迫点を180°ずらした2個のポンプを組み合わせた2連ポンプ、 あるいは圧迫点を120°ずらした3個のポンプを組み合わせた3連ポンプにすることによって脈動の変化幅を低減することが可能です。
下の表は、RP-Sシリーズ【1連】とRP-2Sシリーズ【2連】の経過時間と吐出量の関係の代表例を示したものです。 【1連】では吐出量がマイナス領域まで変化していますが、この部分は逆流になっていることを意味しています。★カタログやホームページの吐出量は、図の平均吐出量です。
- リングポンプの吐出、吸入性能について教えてください。
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このホームページでは、P-Q曲線(吸引・吐出高さと吐出量の関係)を利用してポンプの吸込み性能、 吐出性能をの情報提供をしています。
下に示すのは、RP-KⅡシリーズのP-Q曲線の例と、吸引高さ、吐出高さの説明図です。吸引高さは、吸引する水の水面のからポンプまでの高さです。
吐出高さは、空気中に吐出する場合はポンプから吐出口までの高さ、容器に入った水中に吐出する場合は その水面までの高さです。
P-Q曲線は、吸引高さと吐出高さを0m、すなわち、吸引水の水面高さと吐出口高さ(吐出水面高さ)と ポンプの高さを同じに位置にした場合の吐出量を100%として、吐出高さは0mのままで吸引高さを増やした時の 水の吐出量の変化割合と、吸引高さは0mのままで吐出高さを増やした時の水の吐出量の変化割合を測定し 一つのグラフにまとめたものです。
これを見ると、吸引高さが増えると吐出量は減少しますが、吐出高さが増えても吐出量への影響は少ないと 言えます。これは、吸引力はチューブの弾性による復元力に依存しているため、吸引高さが大きなって 水を吸引するために必要な力が増えると、吸引できる水の量が少なくなり結果として吐出量も減るためです。 吐出はモーターの力でチューブを順次押しつぶすことで行っていて、モーターの力に余裕があるため 5m程度の高さではほとんど吐出量は変化しません。
リングポンプの機種によって曲線の変化はありますが、リングポンプはこのような傾向を持っています。
★カタログやホームページの吐出量は、吸引高さ=0m、吐出高さ=0mの時の水の吐出量です。