株式会社○○○○○
  ○○ ○○ 様 
 平素より弊社製品をご愛顧賜り、誠にありがとうございます。
 本メールは、過去に弊社製品をご購入いただいたお客様、またはお問い合わせ・名刺交換等でご縁をいただいたお客様に向けて、弊社製品の最新情報をご紹介させていただく目的でお送りしています。

 今回は、リングポンプの重要部品であるチューブとモーターについて説明します。

① チューブについて
● チューブの接液性
 リングポンプでは、チューブとチューブ内を流れる流体の相性が重要です。使用する流体によって侵されて溶けたり・膨潤したりするチューブは、ポンプ性能・寿命の観点から使用することはできません。
 当社では、今まで多様な液体に使用するポンプを提供してきましたので、そのノウハウから最適なチューブを提示しています。また、当社で扱った経験のない液体については、お客様から使用液体を提供していただき、各種チューブを使って浸漬試験を実施して接液性の確認を行い、適切なチューブをお客様に提案するようにしています。
● チューブの透過性
 チューブには気体の透過性の高いものがあります。透過性の高いチューブでは、チューブ内の流体に含まれている成分が透過して外部に漏れ、ポンプのケースなどを侵すという事例があります。また、停止状態でポンプを置いておくと、チューブ外の空気がチューブの中に入り込み、気泡が発生することがあります。
 シリコーンチューブは気体の透過性が高いチューブですので、注意が必要です。また、シリコーンチューブは、通気性があるということを利用して細胞培養などの用途に使用されることもあります。
● チューブ内のコンタミ発生
 チューブポンプは、チューブが圧迫・復元を繰り返すため、チューブの内壁が削れてコンタミネーションが発生することがあります。当社のリングポンプは、チューブに優しい構造のためコンタミネーションの発生が一般的なローラーポンプに比べ少なくなっています。
次の表は、当社リングポンプの標準機種で使用しているチューブです。
(チューブメーカーのWEBサイトにリンクしています。)
メーカー 名前・品番
材質
ファーメド BPT
熱可塑性エラストマー系
バーシロン F-5500-A
(旧名、フルラン)
フッ素ゴム
タイゴン A-60-F
(旧名、ノルプレン)
熱可塑性エラストマー系
SWFT(諏訪工場製造品) 熱可塑性エラストマー系
トランスマスター TM-15 オレフィン系(2層)
トランスマスター TM-50 オレフィン系
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シリコーンチューブ
シリコーン
② モーターについて
 リングポンプは、チューブを圧迫するリングを偏心運動させるために、モーターを使用して偏心ローターを回転させています。当社では、ブラシ付 DC モーター(以下、DCモーターと書く)、ブラシレスモーター、ステッピングモーター、AC シンクロナスモーターを使用していますが、主に使用しているのは、DCモーターとステッピングモーターですのでその二つについて説明します。
● DCモーター
 DC モーターは、直流電圧をかけるだけで回転するため扱いが簡単です。また、他のモーターに比べコストも安く、多くのポンプで使用されています。
 しかし、ブラシの摩耗が発生するため、寿命は長くありません。寿命は、連続運転で 1,000 時間(注1)です。
 定格電圧をかけて使用することが基本ですが、電圧を下げることにより回転数を少なくし吐出量を変化させることも可能です。一般的に定格電圧の 2/3 から 1/2 程度まで下げることができます(ポンプの種類、使用条件による)。ただし、定格電圧以上の電圧をかけることはNGです。
● ステッピングモーター
 ステッピングモーターは、入力したパルス信号の周波数に同期して回転するモーターで、パルス信号の周波数を変えることによって正確に回転数をコントロールすることができます。
 ステッピングモーターは、幅広い範囲での吐出量の調整が必要な場合、後述のコントローラーと組み合わせて、ポンプを細かくコントロールしたりポンプの動作シーケンスをプログラムしたい場合に使われます。
 また、ステッピングモーターは、ブラシがないのでDCモーターに比べ長寿命です。寿命は、連続運転で 2,000 時間(注1)です。
 ステッピングモーターは、回転数が大きくなるとモータートルクが小さくなるため、ある回転数以上ではポンプの負荷トルク以下になり、スムーズな回転ができなくなったり回転が止まったりします。この現象を、脱調と呼びます。
 
注1寿命時間は、当社実験値であり寿命を保証するものではありません。
● ステッピングモーターのコントローラー、ドライバー基板
 ステッピングモーターにパルス信号を入力するために、コントローラーやドライバー基板などの電気回路が必要になります。
 コントローラーは、モーターの回転数、回転方向、回転/停止などをコントロールできます。パソコンをつないで使用するタイプは、モーター駆動のシーケンスをプログラムできる機能があります。また、1台で複数台のモーターを個別にコントロールできるものもあります。
 ドライバー基板は、外部からのスイッチ信号とパルス信号を入力することでモーターの動作をコントロールできる回路基板です。タイマー機能はなく、駆動シーケンスのプログラムはできません。
 当社では、ステッピングモーター駆動のポンプに最適なコントローラーやドライバー基板をご用意しています。
  ⇒ドライバー基板の紹介は、それぞれのステッピングモーター付きポンプの紹介ページにあります。例(RP-Mシリーズ)は、こちらから
 今後も製品情報や活用事例など、皆さまのお役に立つ情報をお届けしてまいります。
何卒よろしくお願い申し上げます。
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